小坂子村(読み)こざかしむら

日本歴史地名大系 「小坂子村」の解説

小坂子村
こざかしむら

[現在地名]前橋市小坂子町・金丸町かなまるまち

西はみね村・勝沢かつざわ村、南は鳥取とつとり村・五代ごだい村・上泉かみいずみ村、東は荻窪おぎくぼ村と滝窪たきくぼ(現勢多郡大胡町)、北は赤城山で一〇〇余村入会の秣野となる。寛文郷帳に田方五〇三石二斗余・畑方九八石九斗余とあり、「但松山雑木山芝野在」と注記される。天明二年(一七八二)の前橋藩領村々明細(井田文書)によれば、田四一町二反余・畑五六町八反余、家数一二五、男二四三・女二二三、馬六〇。天保七年(一八三六)の前橋藩領内の質屋一覧では、村内に三人の質屋がいた(関家御用日記「下川淵村誌」所収)。明治一〇年(一八七七)頃の田反別七二町三反余・畑反別四〇町六反余・林旧反別三五〇町、民業は「男農桑ヲ業トスルモノ七十戸、採薪ヲ業トスルモノ三十戸、女養蚕製糸ヲ業トスルモノ二百人」で、牡馬三八・牝馬二七、物産に繭三八石三斗、生糸二〇貫目があり、薪三〇〇駄はすべて前橋町へ売出す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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