小出島宿(読み)こいでじましゆく

日本歴史地名大系 「小出島宿」の解説

小出島宿
こいでじましゆく

[現在地名]小出町小出島

上田うえだ銀山(現湯之谷村)開発のため設置された宿場。文久元年(一八六一)以降、幕末頃の小出島宿絵図(町史編さん室蔵)によると、佐梨さなし川に沿って銀山ぎんざん街道が通り、街路ほん町付近は現在とほぼ同様で、両側家屋が櫛比している。旧町役場の位置には会津藩の陣屋があり、近くに御蔵三軒と獄屋・高札場がある。弁天社・観音堂の場所も現在と同位置にある。幕末期までには本町・かん町・うら町・柳原やなぎはら町・よこ町・稲荷いなり町・他屋小路たやこうじの七町。寛永一八年(一六四一)只見ただみ川岸に銀鉱の発見が報告されると、高田藩は直ちに銀山奉行を任命し、同年七月当地に来て、ここを本拠として試掘に成功。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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