小倉湊(読み)こくらみなと

日本歴史地名大系 「小倉湊」の解説

小倉湊
こくらみなと

[現在地名]小倉北区室町三丁目・船頭町

小倉城下を東西に二分するむらさき川の河口部に置かれた湊。小倉領の船繋浦四浦のうちで、小倉湊口とも(天保九年「巡見上使御答書」県史資料二)、小倉津とも記される(御影様之留)。慶長一九年(一六一四)一二月大坂に出陣する細川氏の軍勢が大船五〇〇余艘に分乗して小倉より門司もじ(現門司区)に出船している(綿考輯録)。元和六年(一六二〇)大坂城普請の惣奉行松井興長が小倉から出航(松井家譜)。同九年当時「小倉川口」に材木揚場があった(永青文庫蔵「御用覚書帳」同年六月二〇日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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