デジタル大辞泉
「尊属」の意味・読み・例文・類語
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そん‐ぞく【尊属】
〘名〙 父母と同列以上にある血族。親等上、
自分より
上位の血族。父母・祖父母などの
直系尊属と、おじ・おばなどの傍系尊属に分ける。
尊属親。⇔
卑属。
※
令義解(718)戸「凡棄
レ妻。須
レ有
二七出之状
一。〈略〉皆夫手書棄
レ之。与
二尊属近親
一同署」
※
民法(1947)七九三条「尊属又は
年長者は、これを
養子とすることができない」
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尊属【そんぞく】
ある人を基準として,血縁関係においてその者に先行する世代にある者。卑属に対する。父母・祖父母のような直系尊属と伯叔父母・大伯叔父母のような傍系尊属とがある。前者は相続などにつき特別の扱いを受けるが,刑法の尊属殺に関する刑の加重規定は1995年改正で廃止された。
→関連項目親族|直系尊属|傍系尊属
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尊属
そんぞく
卑属に対するもので,自分の父母以前の世代の直系,傍系親族の者。自分と同世代の,配偶者,兄弟姉妹,いとこなどは尊属でも卑属でもない。民法上,尊属であることに基づいて効果が生じる場合のほとんどは,直系尊属に限られ (たとえば相続順位,遺留分,養親子関係者間の婚姻禁止) ,傍系尊属にも効果が及ぶのは,養子縁組禁止の規定 (793条) のみについてである。 (→尊属殺 )
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