尊保村(読み)そんぼむら

日本歴史地名大系 「尊保村」の解説

尊保村
そんぼむら

[現在地名]富来町尊保

高塚たかつか(一六一メートル)の東麓、富来川に流入する尊保川流域にある山村。東は阿川あこう村。阿川本照ほんしよう寺はもと当地にあったともいわれ、寛永一〇年(一六三三)の本誓寺門徒連判定書(阿岸本誓寺文書)に「そんほう本正寺」とみえる。古くは「そんぼう」といったようで元禄一七年(一七〇四)の富来八幡宮伝記(曾原文書)に「尊保村古作」と記す。垣内に御坊垣内がある(三州地理志稿)領主変遷楚和そわ村に同じ。正保郷帳では阿川村楚和村と合せて高付される。六拾四ヵ村明細記(安成寺文書)によると元和六年(一六二〇)の検地高二六八石、明暦二年(一六五六)の手上高七石、免四ツ七歩、小物成は山役一五九匁・鳥役二匁、家数一五。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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