寺島橋(読み)てらしまばし

日本歴史地名大系 「寺島橋」の解説

寺島橋
てらしまばし

徳島(現徳島町城内)と寺島(現幸町一―二丁目)間の寺島川に架けられた木橋。橋の呼称は「阿波志」では徳島橋、「阿波平均簿」では渭津いのつ橋、忠英様光隆様御直仕置之節御判物御書附(蜂須賀家文書)では渭津欄干橋、「阿淡年表秘録」では寺島橋とよばれている。架橋地点は「阿波志」に「在左門外、跨寺島川、旧在鼓楼下、跨紙屋街後移于此」とあり、当初は徳島城太鼓櫓辺りから寺島の紙屋かみや町にかけて架橋されていたものと思われる。その経過は藩制製紙の制度(御大典記念民政資料)によると、「藩公淡路御加増の事となり築城拡張に伴ひ今の剣先橋を廃し徳島橋架設せし為め通路の改正等も行れしにや、大通りは今の通町となれり」とある。元和元年(一六一五)淡路国加増による徳島城増築工事に伴って寺島橋が架直され、当初の位置より約一〇〇メートル南に変わったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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