(読み)ちょう

精選版 日本国語大辞典 「寵」の意味・読み・例文・類語

ちょう【寵】

〘名〙 めでいつくしむこと。特別にかわいがること。また、非常に気に入られること。気に入り。寵愛
続日本紀‐天平宝字八年(764)九月丙午「飽承厚寵。寵極禍満。自陥淫刑
太平記(14C後)二二「后三千の列に勝れ、一人の寵(テウ)厚かりし其恩情を棄て」 〔春秋左伝‐隠公四年〕

ちょう‐・する【寵】

〘他サ変〙 ちょう・す 〘他サ変〙 愛する。かわいがる。いつくしむ。なさけをかける。君主などが特別に目をかけてかわいがる。
※今鏡(1170)七「そのこはなりまさのきみとて、ちそく院の入道おとど、てうし給人にておはすと」

ちょう‐・す【寵】

〘他サ変〙 ⇒ちょうする(寵)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寵」の意味・読み・例文・類語

ちょう【寵】[漢字項目]

人名用漢字] [音]チョウ(漢)
いつくしむ。いつくしみ。「恩寵天寵
気に入ってかわいがる。お気に入り。「寵愛寵姫ちょうき寵児寵臣内寵
[名のり]うつくし・よし

ちょう【×寵】

特別にかわいがること。また、非常に気に入られること。寵愛。「主君をほしいままにする」

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