家子郎等(読み)いえのころうどう

精選版 日本国語大辞典 「家子郎等」の意味・読み・例文・類語

いえのこ‐ろうどう いへのこラウドウ【家子郎等・家子郎党ダウ

〘名〙 (「いえのころうとう」とも)
① 平安末期・鎌倉時代の武家社会で、惣領のもとに武士団を構成した人々。家子は惣領の一族の者、郎党血縁関係のない従者で、血縁による家の結合関係から血縁によらない契約的な関係に移る過渡期の主従形態。
平家(13C前)七「家子郎党等残りずくなに討ちなされ」
② 家臣たちの総称
鎌倉大草紙(16C中か)「小山下野守〈略〉小勢にて家の子郎等八十余人討死して」
政党の有力者などに率いられて、それと密接な利害関係のある人々。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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