宜寿次村(読み)ぎつしむら

日本歴史地名大系 「宜寿次村」の解説

宜寿次村
ぎつしむら

[現在地名]東風平宜次ぎし

饒波ぬふあ川中流域、友寄とうむし村の西に位置する。ギッシ村、あるいはジッシ村ともよぶ。東風平くちんだ間切の地名で唯一「おもろさうし」に登場し、巻七の四六、巻一四の一一に「きすゝ」、巻一三の二一六には「きすゝ大やこ」とある。絵図郷村帳では真和志まーじ間切に「ぎすゝ村」とみえる。琉球国高究帳でも同間切に所属して「ぎ寿ゝ村」とあり、高頭一八五石余、うち田一三五石余・畑五〇石余。「琉球国由来記」では東風平間切のうちに宜寿次村とある。拝所には宜寿次森(現ウガン森)・カシ木森(現カニマンオタキ)・御殿之殿(現アガリマノ殿)・頂城之殿(現テンチヂクシクノ殿)があり、これらは宜寿次ノロが祭祀を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android