宗道河岸(読み)そうどうがし

日本歴史地名大系 「宗道河岸」の解説

宗道河岸
そうどうがし

[現在地名]千代川村本宗道・宗道

本宗道ほんそうどう地先で大きく湾曲していた鬼怒きぬ川に設けられていた河津鬼怒川は昭和初期の改修工事によって大字鎌庭かまにわ西方を南南東に直流するようになったが、それ以前は鎌庭の手前で南から東、東北、東へと向きを変え、本宗道で大きく曲がり、南西に流れていた。その湾曲部は深淵をつくり、東岸に宗道河岸が営まれていた。開設時期は未詳であるが、慶安年間(一六四八―五二)の鬼怒川御用留帳にその名が記されているので、三代将軍家光による日光東照宮造営資材輸送に伴って開設されたものとも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android