宗像宮社務次第(読み)むなかたぐうしやむしだい

日本歴史地名大系 「宗像宮社務次第」の解説

宗像宮社務次第
むなかたぐうしやむしだい

甲本・乙本・丙本各一巻

原本 宗像大社

解説 甲本は外題に「宗像社務系図」、内題に「宗像氏系図」とある系図に続けて記載された「宗像宮社務次第」と題する次第書。系図と五〇代宗像氏範までは同筆で、南北朝時代までに成立したと考えられる。以後、五一代宗像氏正から七〇代宗像氏定まで、七一代宗像興氏以降が別筆で記載され、貼継がれている。乙本は内題に「宗像宮社務次第」とある。応永三四年八月に西岡宗源が六三代宗像氏顕までの分を筆写したもの。のちに奥書部分を切取り、別筆からなる三群の別紙を貼継ぎ、奥書を移して貼っている。丙本は内題に「宗像氏系図」とある系図に紙を継いで記載した「宗像宮社務次第」と題する次第書。甲本・乙本を清書したもので、主要部分の書写は室町後期と考えられる。

活字本 「神道大系」神社編四九に甲本・丙本、「宗像郡誌」中編に乙本を収録。「宗像神社史」下巻には甲本・乙本の全文と丙本の大半を写真版で収録。「宗像市史」史料編第一巻(古代・中世I)に甲本の氏範までを収録。同書史料編第一巻(中世I)と同書史料編第二巻(中世II)に甲本・乙本・丙本を適宜収録。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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