安房殿町(読み)あわどのまち

日本歴史地名大系 「安房殿町」の解説

安房殿町
あわどのまち

[現在地名]金沢市本多町ほんだまち一―三丁目・出羽町でわまち菊川きくがわ二丁目・幸町さいわいまち下本多町しもほんだまち

堂形前どうがたまえの南、柿木畠かきのきばたけの東に位置し、小立野こだつの台の下に広大な面積を有する加賀藩年寄役本多氏下屋敷地。寛文一一年(一六七一)五月の田井たい村五兵衛の書付(改作所旧記)に「先規は石浦村領之内に而有之処安房守様下屋敷に相渡」とあり、もとは石浦いしうら村地であった。元和元年(一六一五)本多氏が屋敷地として拝領(金沢古蹟志)、延宝町絵図に本多安房下屋鋪とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報