安慶名グスク(読み)あげなぐすく

日本歴史地名大系 「安慶名グスク」の解説

安慶名グスク
あげなぐすく

[現在地名]具志川市安慶名

安慶名地区北部、標高約四九メートルの独立した琉球石灰岩丘陵上に築かれている。面積八〇〇〇平方メートル。安慶名城跡として国指定史跡。別名大川おおかわグスクという。一四世紀頃一帯に勢力を張っていた安慶名大川按司が築城したと伝えられ、廃城は尚真王時代という。現在グスクの周辺は公園として整備されている。丘陵頂を石積みで囲い内郭とし、さらに中腹城壁を巡らし外郭とする。つまり城壁を二重にする輪郭式のグスクであるが、沖縄のグスクはそのほとんどが梯郭式や連郭式のものでこのタイプは珍しい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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