宇須尾大谷村(読み)うすおおおたにむら

日本歴史地名大系 「宇須尾大谷村」の解説

宇須尾大谷村
うすおおおたにむら

[現在地名]宮崎村大谷・宇須尾

すえの谷に位置し、東は山地。南部を鯖江に向かう道が走る。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図では「末村」に含まれると考えられ、正保郷帳に村名がみえ、田方五九九石余・畠方一三八石余。元禄郷帳から東の宇須尾村、西の末野大谷すえのおおたに村に分けて記される。「越前国名蹟考」に末野大谷村は「旧は大谷村、元禄十四年十ケ村に改名の節より末野大谷村とす」とある。初め福井藩領、元禄一〇年(一六九七)高森藩領と幕府領との割郷になったと思われ、享保五年(一七二〇)以降両村とも幕府領。

元禄一六年一二月の村々大差出帳樫津組(田中家文書)によれば、高森藩領分の宇須尾村田方一六八石余・一〇町一反余、畠方屋敷ともに六〇石余・四町四反余、山八ヵ所。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android