宇土櫓(読み)うとやぐら

日本歴史地名大系 「宇土櫓」の解説

宇土櫓
うとやぐら

[現在地名]熊本市本丸

本丸の北北西の隅にある櫓。慶長五年(一六〇〇)関ヶ原の戦で滅んだ小西行長の居城宇土城(現宇土市)天守閣を移築したものと伝えられるが(古城考)確証はない。宇土櫓という名称は、江戸時代中頃以降に用いられ、それ以前は「御天守西ノ御丸」「五階矢蔵」などの名称でよばれていた。建築様式は一個の独立天守閣で、三層五階地下一階からなる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報