荒廃(読み)こうはい

精選版 日本国語大辞典 「荒廃」の意味・読み・例文・類語

こう‐はい クヮウ‥【荒廃】

〘名〙
① 建物や土地などが荒れて役に立たなくなること。荒れはてること。
※令義解(718)田「凡公私田荒廃」 〔論衡‐時〕
② 生活、感情、組織などの内容がすさみ、くずれてしまうこと。「人心が荒廃する」
※南海先生後集(18C中)詠懐二首「多病又荒廃、留滞江都東

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デジタル大辞泉 「荒廃」の意味・読み・例文・類語

こうはい【荒廃】[書名]

原題、〈スペインDesolaciónミストラルの第一詩集。1922年刊。1914年に発表され国民詩歌賞を受賞した処女作「死のソネット」を収める。別邦題「寂寥」。

こう‐はい〔クワウ‐〕【荒廃】

[名](スル)
建物や土地などが荒れはてること。「戦争で国土が荒廃する」
荒れすさむこと。「人心の荒廃した社会」
[補説]書名別項。→荒廃
[類語]あばら荒れる荒れ果てる

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普及版 字通 「荒廃」の読み・字形・画数・意味

【荒廃】こう(くわう)はい

荒れはてる。〔隋書、李崇伝〕を保つ。厥(とつけつ)之れを圍む。本(もと)廢し、守禦すべからず。曉夕力戰するも、らふ無し。

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