子撫川(読み)こなでがわ

日本歴史地名大系 「子撫川」の解説

子撫川
こなでがわ

福岡ふくおか沢川そうごう山間に発し、小矢部市北部山間を稲葉いなば山西麓沿いに屈曲しながら南から東に流れを変え、田川たがわ地先で小矢部川に合流。流路延長一九・八キロ、流域面積六二・九平方キロの一級河川。右岸久利須くりす川・湯道丸ゆどうまる川・矢波やなみ川を合せる。中下流には縄文時代の宮中みやなか遺跡や桜町さくらまち遺跡・桜町横穴群などがある。流域は宮島石といわれる緑色凝灰岩などからなり、多くのポットホール(甌穴)で有名な一の滝や三段になって落下する二の滝、三の滝、竜宮りゆうぐう淵・観音かんのん滝・俊寛しゆんかん塚など伝説に彩られた名所が連なる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報