日本大百科全書(ニッポニカ) 「嫩江(川)」の意味・わかりやすい解説
嫩江(川)
どんこう / ネンチヤン
中国、黒竜江省西部と内モンゴル自治区北東端との境を流れる大河。大・小興安嶺(こうあんれい)をつなぐイルフリ山南面に源を発して、嫩江鎮の西で甘河(かんが)が流入し、以下は4~10月の間、小汽船の航行が可能となる。訥河(とつが)鎮・富裕(ふゆう)鎮間で諾敏(だくびん)河が、フラルキの南で雅魯(がろ)河が流入し、ハルビンの西80キロメートルで第二松花江(しょうかこう)と合流して松花江となる。長さ1089キロメートル、流域面積28万3000平方キロメートル、年平均流量毎秒824立方メートル。アムールイトウ、カモグチ、チョウザメ、ソウギョ、コイ、フナ、ナマズ、ハクギョなどを産する。
[浅井辰郎]