姶良川
あいらがわ
高山と大根占両町境の八山岳(九〇四・五メートル)および中岳(六七七メートル)を水源とし、吾平町のほぼ中央部を南から北に貫通して、下名で東流する肝属川に合流する。流路延長一五・三キロ、流域面積六八・六平方キロの一級河川。古くは大川ともよばれ、おもな支流に西岳地区を北西流して上名筒ヶ迫付近で合流する苫野川(西岳川、五・三キロ)と道園川(〇・九キロ)がある。「三国名勝図会」には大川とみえ、水源は二ヵ所。一本は東岳地区の中嶽(現中岳)に発して吾平山上陵窟の傍らで滝となり、下流含粒寺の下に出る。もう一本は大根占神之川村(現大根占町)より出て姶良郷に入り含粒寺の下で先の一本に合流するもので、これが苫野川をさす。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報