姫野井村(読み)ひめのいむら

日本歴史地名大系 「姫野井村」の解説

姫野井村
ひめのいむら

[現在地名]大月町ひめ唐岩からいわ

才角さいつの川上流の村。姫ノ井とも書き(明治三年郷村高帳)、「土佐州郡志」は「東西五十町余南北二町余、戸凡二十余、其土赤」と記す。

天正一八年(一五九〇)の姫野井村地検帳によると検地面積三三町六反余、屋敷数三四うち居屋敷一九。「荒」「年々荒」「定芝」が目立つ。元禄地払帳によると総地高三六四石余、うち本田高三三六石余で二三石余は福岡図書知行、一七九石余は東野権右衛門知行、一三四石余は蔵入地、新田高は二七石余で貢物地。寛保郷帳によると家数三四、人数一七九、馬四一、牛一、猟銃二。「西浦廻見日記」(安永七年)は「姫の井村也、四百石余、免ならし九歩九り壱ものよし、荒地もあると見ゆ、谷を行くほどはんくわひ草とよぶ草花咲て有をわけ行、こゝにてハ車草といふよし、姫の井のうち大島戸と云所地荒所也」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android