妹背の滝(読み)いもせのたき

日本歴史地名大系 「妹背の滝」の解説

妹背の滝
いもせのたき

[現在地名]大野町 城山

毛保けぼ川上流の滝で、じよう山とたき山とが接する谷あいにあり、近くに大頭おおがしら神社がある。古くは「雌雄滝」あるいは「夫婦滝」と書き、大正二年(一九一三)頃から妹背の滝とよばれた。「房顕覚書」に「去程ニ申ノ歳(大永四年)五月十二日、武田光和厳島上野介(友田興藤)、大野女滝へ出張シ防州陣ト対陣ス」とある。大永四年(一五二四)桜尾さくらお(跡地は現廿日市町)に拠った友田興藤らが陣を敷き、大内氏の臣陶興房の門山かどやま城と対峙した地でもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報