妙体寺(読み)みようたいじ

日本歴史地名大系 「妙体寺」の解説

妙体寺
みようたいじ

[現在地名]熊本市妙体寺町

妙体寺町の北東部に位置し、東隣は荘厳しようごん寺で、北裏は国道五七号(豊後・大津街道)が通り、南正門前を走る通りを妙体寺丁と称した。真光山と号し、日蓮宗。「国誌」によると、「始ハ日栄寺ト云ル天台ノ寺地ト云伝レトモ開基年代等不分明、承応二年会応院日覚在住ノ時依頼再興ス、二世円行院寺号ヲ妙体寺ト改ム」と記す。明暦(一六五五―五八)頃には現在の妙体寺の所は空地である。寛文(一六六一―七三)頃には妙体寺がみられる。日蓮木像、寛政三年(一七九一)の高祖師霊像縁起和解、同年の妙体寺高祖師霊像縁起、元文二年(一七三七)の長岡図書興章書状(祖師堂紋付瓦并灯籠寄進)、涅槃画像、三十番神像、享保二〇年(一七三五)の棟札、工人名のみを記す小棟札がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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