デジタル大辞泉
「奴め」の意味・読み・例文・類語
やつ‐め【▽奴め】
[名]「やつ(奴)」を強めていう語。「にくい奴め」
[代]三人称の人代名詞。「やつ(奴)」をいっそう卑しめたり、憎悪の感情を交えたりしていう語。「奴めの言いなりになどなるものか」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
やつ‐め【奴め】
(「め」は接尾語)
[1] 〘名〙 「やつ(奴)(一)」を一層卑しめていう語。時としては憎悪の感情を交じえるが、親しみをこめていうこともある。
※
平家(13C前)四「のって事にあふべき馬の候つるを、したしいやつめにぬすまれて候」
[2] 〘代名〙 他称。「やつ(奴)(二)」を一層卑しめたり軽んじたりしていう語。あいつ。あの
野郎。あいつめ。「奴めが、またしくじったか」
しゃつ‐め【奴め】
〘代名〙 (代名詞「しゃつ」にののしりの接尾語「め」の付いた語。「しゃつ」を強めていう) あいつめ。
※
義経記(室町中か)二「知りたりせば、しゃつめには斬られまじ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報