奥野川村(読み)おくのかわむら

日本歴史地名大系 「奥野川村」の解説

奥野川村
おくのかわむら

[現在地名]松野町奥野川

吉野よしの川の支流奥野川流域の山間に位置する。南は蕨生わらびお村に接し、高山に囲まれる。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)宇和郡の項に「奥川村 深山有、小川有」と村名がみえる。吉田藩領。

太閤検地石高は四三三石二斗で、正保検地では四二七石七斗一升となっている。

文政三年(一八二〇)から翌年にかけて奥野川村騒動という村方騒動が発生している。同年一一月一九日に当村の村民四、五十人が吉田(現吉田町)の藩庁に直訴し、庄屋の非法を訴えようとした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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