奥尻町(読み)おくしりちよう

日本歴史地名大系 「奥尻町」の解説

奥尻町
おくしりちよう

面積:一四二・九七平方キロ

昭和四一年(一九六六)奥尻村が町制施行して成立。江差町の西方約六一キロ、日本海上の離島奥尻島にあり、一島で一町を形成する。交通は奥尻港から江差港へのフェリーがあり、夏季は瀬棚せたな(現瀬棚町)へのフェリーも運航されている。また南端近くに奥尻空港があり函館へ定期運航がある。近世には奥尻島にヲコシリ場所が設定されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奥尻町」の意味・わかりやすい解説

奥尻〔町〕
おくしり

北海道南西部,日本海に浮かぶ奥尻島全島を占める一島一町の町。 1966年町制。地名はアイヌ語のイクシュンリ (向こうの島の意) に由来するといわれる。漁業に従事する者が多く,おもにイカ,ホッケアワビなどを漁獲する。海岸は海食崖が多く,良港はないが,青苗,神威脇などが漁港として利用されている。全島が檜山道立自然公園に指定され,鍋釣岩 (なべつるいわ) ,宮津弁天岬の景勝地などがある。 1993年の北海道南西沖地震では,続く津波と火災により,南端の青苗で特に大きな被害を出した。南部の奥尻空港から函館への定期便があるほか,江差町,せたな町との間にフェリーが運航。面積 142.99km2。人口 2410(2020)。

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