太刀野山村（読み）たちのやまむら

日本歴史地名大系

太刀野山村
たちのやまむら

• 徳島県：三好郡
• 三野町
• 太刀野山村

[現在地名]三野町太刀野山

太刀野（たちの）村の北、大川（だいせん）山（一〇四二・九メートル）を源流とする河内谷（こうちだに）川の上流山間部を占める。東は芝生（しぼう）村・勢力（せいりき）村・加茂野宮（かものみや）村。北は讃岐国那珂（なか）郡塩入（しおいり）村（現香川県仲南町）で同村に至る峠越の道があった。立野山とも記された。寛永（一六二四―四四）前期のものと推定される国絵図に「立の山」とみえる。正保国絵図に南隣の太刀野村とは別に太刀野村として高二七九石余が記されているが、太刀野山の書誤りとする旨の注記がある。寛文四年（一六六四）の郷村高辻帳には太刀野山とあり、高二七九石余すべてが畠方で芝山・小はへ山の注記がある。延宝二年（一六七四）の棟付帳（秋田家文書）では家数六七・人数二三九（男のみ）。天和二年（一六八二）の蔵入高村付帳では蔵入高三七一石余。宝暦一一年（一七六一）の巡見村々指出（三好郡志）では高六六六石余、物成二六六石余、家数二九三・人数一千四二四、社六・寺一、牛一六三・馬九、郷鉄砲八、庄屋は西内七郎治。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」