太刀尻(読み)たちのしり

精選版 日本国語大辞典 「太刀尻」の意味・読み・例文・類語

たち‐の‐しり【太刀尻】

太刀の鞘(さや)の先に玉の飾りをつけたところから、地名玉纏(たままく)」(所在未詳)にかかるか。
万葉(8C後)一〇・二二四五「劔後(たちのしり)玉纏(まく)田井にいつまでか妹を相ひ見ず家恋ひをらむ」
[補注](1)「太刀の尻玉」までが、「纏田」(地名。所在未詳)にかかる序詞とする説もある。
(2)「万葉‐一二七二」の「劔後(たちのしり)(さや)に納野(いりの)に葛(くず)引く我妹(わぎも) 真袖(まそで)もち着せてむとかも夏草刈るも」の「劔のしり」は、地名「納野」を引き出す序の一部として用いられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android