天神森古窯跡群(読み)てんじんもりこようせきぐん

日本歴史地名大系 「天神森古窯跡群」の解説

天神森古窯跡群
てんじんもりこようせきぐん

[現在地名]有田町大字西部

国鉄佐世保線と松浦線とが分岐する地点から南方柿右衛門かきえもん窯のほうへ入った西側斜面の麓に天満宮てんまんぐうがある。古窯跡群はその裏山一帯、標高約八〇メートルの丘陵斜面(天神元てんじんもと)に群在。谷を隔てた東側丘陵の谷間の斜面には小物成こものなり古窯跡(上・下・東とよばれる三ヵ所の窯があるらしい)窯の辻かまのつじ古窯跡群があり、さらに南方に柿右衛門窯や第二期鍋島藩窯跡などもある。

発掘の結果、磁器と陶器がともに焼かれており、ある場合には磁器を中止して陶器に移り、のちまた磁器焼成を復活したこともあるようである(昭和五〇年、有田町教育委員会の概報がある)

窯跡は全部で九基で、東西方向に近い方位をとる形で築かれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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