天徳天神(読み)てんとくてんじん

日本歴史地名大系 「天徳天神」の解説

天徳天神
てんとくてんじん

[現在地名]多久市多久町字天徳

西の原にしのはるの中央部にある。天満宮が正式名称だが、俗に地元では「おていじんさん」ともよび、集落氏神として住民の信仰を集めている。

丹邱邑誌」には「神体 菅公・吉祥女世子君也。郭内天徳ニアリ。東西宝殿・六尺方、拝殿・九尺・二間、但草葺、神門一基、社地五畝除地、祭十一月二十五日、社務山伏円照坊、初僅ノ神殿一宇アリ。慈照院府君梅園別荘ニ住ミ玉フトキ、宮殿造リニ御建立、神門亦同シ。初天叟府君・徳寿院夫人ト小祠御建立ユヘ天徳ノ号アリ。仍テ所ノ名トモナレリ」とあり、天叟(初代領主安順)・徳寿院(夫人千鶴子)が小祠を祀ったことに始まる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android