天屋村(読み)てんやむら

日本歴史地名大系 「天屋村」の解説

天屋村
てんやむら

[現在地名]会津坂下町束松たばねまつ

西は束松峠に連なる山地に接する山間にあり、北は杉山すぎやま村、東は片門かたかど村。南は越後街道を挟んで本名ほんな村と一街村のようで、ともに間の宿で、越後街道束松峠の登り口にあたる。もとは北方五町にあったがいつの頃か現在地に移ったという。かつては満田村と称したが、永正年中(一五〇四―二一)天屋村と改めたと伝える(新編会津風土記)。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に天屋とあり、高一三五石余。貞享二年(一六八五)の「野沢組風俗改帳」によれば、薪を伐って坂下村へ売り、また鎮守諏訪大明神のいましめで胡麻・牛蒡を作らないという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android