天子神社(読み)てんしじんじや

日本歴史地名大系 「天子神社」の解説

天子神社
てんしじんじや

[現在地名]鹿島市大字音成字音成

多良たら岳の舌状台地が有明海に延びる先端の一角にある。旧村社。祭神は瓊々杵尊。現在音成おとなり区の氏神社。

同社の由緒記によれば、天平年間(七二九―七四九)から三又の鉾を里人が信仰してきたが、天慶八年(九四五)神官吉田老松の枕頭に瓊々杵尊が現れ、以後尊を祀り日出岡ひでおか社と称した。建保年間(一二一三―一九)相馬中務広司という者がこの地に秀岡ひでおか城を築き、神社名を天子宮と改め守護神とした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android