天在(読み)あめなる

精選版 日本国語大辞典 「天在」の意味・読み・例文・類語

あめ‐なる【天在】

「天にある日」というつづきで、同音のヒをふくむ「姫菅原(ひめすがはら)」「ひとつ棚橋」にかかる。
万葉(8C後)七・一二七七「天在(あめなる)姫菅原(ひめすがはら)の草な刈りそね蜷(みな)の腸(わた)か黒き髪に芥(あくた)し付くも」
[補注]挙例は「あめにある」ともよまれる。また、この原や橋を、天上に実在するものとして、枕詞とはみない説もある。「万葉‐三二四六」の「天有(あめなる)月日の如くあが思へる君が日にけに老ゆらく惜しも」などは、天上のものとしてよまれている。

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