天の垢(読み)あめのかお

精選版 日本国語大辞典 「天の垢」の意味・読み・例文・類語

あめの【天の】 垢(かお・かたち)

天上界の人らしい顔かたちあまのかたち。
書紀(720)神代下(鴨脚本訓)「若し天より降れらば当に天垢(アメノカホ)有るべし。地より来れらば当に地垢(つちのかほ)有るべし」
[補注]「かお」は、容顔には何らかの汚れ、くもりがあるとする考えに基づき「垢」字を訓読したとする説や、「垢」は「(「厚」の古字)」に同じで姿形の意を有するとする説などがあるが、未詳

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