天つ表(読み)あまつしるし

精選版 日本国語大辞典 「天つ表」の意味・読み・例文・類語

あまつ【天つ】 表(しるし)

① 天つ神の子孫としての証拠の品。皇位しるし
書紀(720)神武即位前戊午年一二月(熱田本訓)「長髄彦、其の天表(アマツシルシ)を見て益(ますます)踧踖(をそれかしこまること)を懐(うだ)く」
天上の神から示されるめでたいしるし。
※書紀(720)仁徳元年正月(前田本訓)「今朕が子と大臣の子と、同じ日に共に産(うま)れたり。並に瑞(みづ)有り。是れ天之表(アマツシルシ)なり」
③ 天上にある、越えてはならない境の目じるし。天上にある境界線。
万葉(8C後)一〇・二〇〇七「ひさかたの天印(あまつしるし)と水無(みなし)川隔てて置きし神代し恨めし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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