天つ少女(読み)アマツオトメ

デジタル大辞泉 「天つ少女」の意味・読み・例文・類語

あま‐つ‐おとめ〔‐をとめ〕【天つ少女】

天女
富士のねの風にただよふ白雲を―が袖かとぞ見る」〈夫木・三五〉
五節ごせちの舞姫
「豊の明り―の袖までも代々の跡をば返してぞみん」〈新葉・冬〉

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精選版 日本国語大辞典 「天つ少女」の意味・読み・例文・類語

あまつ【天つ】 少女(おとめ)

天上に住むと考えられる少女。てんにん。てんにょ。あまおとめ。あまびと。あめびと。
有明の別(12C後)三「七人一人(ひとり)のあまつをとめ、花のかづらひとふさをつみ折りて」
② (天女のように、美しく舞うところから) 五節(ごせち)舞姫のこと。
※後撰(951‐953頃)雑一・一一〇一「悔しくぞあまつをとめとなりにける雲地尋ぬる人も無き世に〈藤原滋包女〉」

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