大連河内(読み)おおつらこうち

日本歴史地名大系 「大連河内」の解説

大連河内
おおつらこうち

中世、与良よら郡内にみえる地名。現尾崎おさきの大連河内に比定される。応永二年(一三九五)二月九日の宗貞盛書下(与良郷宗家判物写)に「ありつうかわち」とみえるのは当地の可能性があり、中尾四郎分の居屋敷が「道本の河よりしんむかゑの立石かきり」であることが認められた。同一二年一〇月一三日の宗貞茂書下(町六拾人中判形写)に「あふつらかわ地」とみえ、各地を渡り歩く旅人(浪人)を定住させ、公事以下を先々のとおり徴収するよう中尾四郎入道に命じられている。「海東諸国紀」では「阿吾頭羅可知浦百余戸」とあるのが当地とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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