大義寺(読み)だいぎじ

日本歴史地名大系 「大義寺」の解説

大義寺
だいぎじ

[現在地名]河原町佐貫

宇戸うど川右岸に位置する。百丈山と号し、曹洞宗本尊は地蔵尊。往古天台宗であったとされ、天正一八年(一五九〇)兵火によって焼失し廃寺となるが、慶長二年(一五九七)鳥取天徳てんとく寺六世の鉄州が地蔵尊を安置して禅宗寺院として再興(初稿八頭郡誌)。嘉永七年(一八五四)の授戒会興行の際に水施餓鬼修行を行わなかったため、新たに修行願を提出し、許可を得ている(在方諸事控)

境内には戦国期の武将武田高信の墓がある。武田氏は若狭武田氏の庶流といわれるが不詳。「蔭涼軒日録」延徳三年(一四九一)一一月六日条にみえる因幡守護山名豊時の使者武田左衛門大夫は武田高信の祖、あるいはその一族とみられ、当時因幡山名氏の家臣であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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