大統領制[ソビエト連邦](読み)だいとうりょうせい[ソビエトれんぽう]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

大統領制[ソビエト連邦]
だいとうりょうせい[ソビエトれんぽう]

旧ソ連最高会議幹部会の持っていた宣戦布告発令の権利や,最高会議議長の法律署名,首相・検事総長・最高裁判官の指名解任の権利,新しく最高会議から提出された法案に対する拒否権を持ち,アメリカやフランスのように強大な権威を与えられている大統領制。ゴルバチョフ書記長は,1990年2月に開催された党中央委員会総会において政治綱領草案を提出した。それは一党独裁の放棄とともに,大統領制導入の内容を含むものだった。同年3月,代議員大会で憲法改正案と共産党一党独裁の放棄を採択し,大統領制の導入を決定した。そして同月 15日に代議員内で大統領選挙が行なわれ,ゴルバチョフを選出し,ソ連初代大統領が誕生した。

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