大田原神社(読み)おおたわらじんじや

日本歴史地名大系 「大田原神社」の解説

大田原神社
おおたわらじんじや

[現在地名]大田原市山の手二丁目

蛇尾さび川右岸丘陵地、旧大田原城跡の北にある。本殿北側には古い杉木立がある。主祭神は大己貴神・少彦名神。古くは温泉神社と称し、通称は大神宮山だいじんぐうさん。旧郷社。現大田原市の総鎮守。大田原藩祖大田原資清が天文一四年(一五四五)大田原城築城の際に城郭内に勧請し、祭田一〇〇石を置いて鎮守とした。のち庶民の参拝の便を図って城の東方青淵あおぶちの里(城跡下蛇尾川河川敷)に遷座し、さらに蛇尾川の流路の変動などにより社殿中田原中宮なかだわらちゆうぐうに、元禄六年(一六九三)四月には中田原山湯泉ゆぜん坂に遷宮し、名を大田原神社と改称したという(当社記念碑文)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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