大生村(読み)おおうむら

日本歴史地名大系 「大生村」の解説

大生村
おおうむら

[現在地名]成田市大生

幡谷はたや村の南西に位置し、南は荒海あらみ川を挟み西和泉にしいずみ村。「寛文朱印留」に佐倉藩領として村名がみえる。領主変遷成毛なるげ村と同じ。元禄郷帳では高一七九石余。延享四年(一七四七)の村明細帳(横田家文書)によると、反別は上田二町二反余・中田四町四反余・下田一〇町二反余、上畑一反余・中畑九反余・下畑二町七反余、屋敷五反余で、田がちの村であった。

大生村
おおうむら

[現在地名]潮来町大生

大賀おおが村の東南に位置する。「常陸国風土記」に「此より南に相鹿・大生の里あり。古老のいへらく、倭武の天皇、相鹿の丘前の宮に坐しき。此の時、膳炊屋舎を浦浜に構へたて、を編みて橋を作して、御在所に通ひき。大炊の義を取りて大生の村と名づく」とある。

和名抄」にいう「大生郷」の本郷の地で、建久二年(一一九一)一一月日の摂政前太政大臣家九条兼実政所下文(鹿島神宮文書)に大生の名があり、嘉元大田文および康永二年(一三四三)正月九日の鹿島神宮領田数注文案(鹿島神宮文書)には「大生八十八丁一反半」と記されている。また応安年間(一三六八―七五)の海夫注文(香取文書)に「尾宇津」の名があり、これを大生にあてる説もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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