日本大百科全書(ニッポニカ) 「大浜(熊本県)」の意味・わかりやすい解説 大浜(熊本県)おおはま 熊本県玉名市の一地区。菊池川(きくちがわ)掘り替え工事(1605)以前は、島原湾に臨む寒村で、その地先は菊池川の堆積(たいせき)作用で、漸次陸化していった。掘り替え工事に伴う河口での石塘(いしども)(防波堤)建設は、大浜に河港機能を与え、正徳(しょうとく)年間(1711~1716)には廻船(かいせん)出入り多く、高瀬、伊倉の外港的役割を演じ、鉄道開通(1891)によって交通体系が変わるまで、その地位は揺るがなかった。[山口守人][参照項目] | 玉名(市) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例