大波之時各村之形行書(読み)おおなみのときかくむらのなりゆきしよ

日本歴史地名大系 「大波之時各村之形行書」の解説

大波之時各村之形行書
おおなみのときかくむらのなりゆきしよ

写本 豊川家・喜舎場家・識名家など

解説 乾隆三六年三月一〇日、石垣島南東沖で起きた地震による津波(明和大津波)被害状況を八重山から王府に伝えた公式の報告書とみられ、蔵元をはじめ八重山島全村の人・家・番所・御嶽・牛馬・船・田畑などの被害や復旧状況が詳述される。作成者・作成年月日などは未詳だが、同四一年までの復旧状況の記事がある。

活字本 石垣市史叢書一二、同書八重山史料集二、牧野清「八重山の明和大津波」、日本庶民生活史料集成七など

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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