大泊浜貝塚(読み)おおどまりばまかいづか

日本歴史地名大系 「大泊浜貝塚」の解説

大泊浜貝塚
おおどまりばまかいづか

[現在地名]竹富町波照間

下田原しもたばる貝塚の東、島の北海岸中央部にあるブドゥマリ浜とよばれる湾曲した砂丘に立地する先島先史時代後期の集落遺跡標高約八メートル。砂丘は奥行約六〇メートル、湾径約一〇〇メートルで、先島先史時代前期の下田原貝塚が営まれた後に形成されたものである。一九八三―八五年(昭和五八―六〇年)発掘調査が行われた。基本層序は二一枚で、文化層は間層を挟んで八枚。主たる文化層はIV層とVI層。炭素14法による測定年代はVI層が七世紀頃、X層が二世紀頃、XI層が四世紀頃。遺構はXI層で二個の柱穴をもつ楕円状の炉跡一基、VI層で円礫を敷いた円形状の炉跡二基、X層で約二・五×二メートルの方形状の礫床住居跡三棟を検出

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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