大楯(読み)おおたて

精選版 日本国語大辞典 「大楯」の意味・読み・例文・類語

おお‐たて おほ‥【大楯】

〘名〙 大形の楯。
書紀(720)推古一一年一一月(岩崎本室町時代訓)「皇太子、于天皇に請したまひて、大楯(おほタテ)と靫〈靫、此をば由岐と云ふ〉とを作り」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大楯の言及

【城攻め】より

…第2段階は城に接近する行動で,これを〈仕寄(しよ)る〉といい,そのための構築物を〈仕寄(しより)〉,〈仕寄〉を城の近くに接近させることを〈仕寄を付ける〉といった。〈仕寄〉には竹束(たけたば),大楯,井(勢)楼(せいろう)などがあり,いずれも城方の矢弾から攻め方を守るものである。竹束は,竹を束ねたものをいくつか並べて牛(材木を家の棟木のように組んだものをいう)などにつけて楯としたもの,大楯は,板の上に鉄板や鉄鋲を打ちつけたものであった。…

※「大楯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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