大忍郷(読み)おおさとごう

日本歴史地名大系 「大忍郷」の解説

大忍郷
おおさとごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「大忍」と記し、「於保左止」と訓ずる。中世末期には大忍郷を中心に広範な地が紀州熊野社を領家とする荘園となる。

大忍郷の地について「土佐幽考」は「在赤岡之北、於今統村甚多」とし、「日本地理志料」は「元禄検田帳、大忍荘、管徳善・王子・山内・山北・東川・石船・福万・末清・別役・羽尾・道家・久江・西川・奥西川・逆川ノ十六邑」と記し、大忍庄の範囲を記すが、これは現香我美かがみ町を中心に、土佐山田とさやまだ町の東南の一部、香北かほく町の南部、および安芸郡芸西げいせい村の北部にわたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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