大御宝(読み)オオミタカラ

デジタル大辞泉 「大御宝」の意味・読み・例文・類語

おおみ‐たから〔おほみ‐〕【大御宝】

天皇の民。国民
「天の下の―の取り作れる奥つ御歳を」〈祝詞広瀬大忌祭

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精選版 日本国語大辞典 「大御宝」の意味・読み・例文・類語

おおん‐たから おほん‥【大御宝】

〘名〙 (「おおん」は接頭語。「おほむたから」とも表記)
① 国民。人民
書紀(720)推古二九年二月(岩崎本訓)「三宝を恭(つつ)しみ敬ひて黎元(オホムタカラ)の厄(たしなみ)を救ふ」
農民
狂歌徳和歌後万載集(1785)二「日よりよくうれしさなへをとりとりにうたふ田植おほんたからか」

おおみ‐たから おほみ‥【大御宝】

〘名〙 (「おおみ」は接頭語) 天皇治下の国民。人民。一説に、農耕に従事する良民。農民。おおんたから。
※御巫本日本紀私記(1428)神代上「人民 於保三它可良(オホミタカラ)人草

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