大坂町鑑(読み)おおさかまちかがみ

日本歴史地名大系 「大坂町鑑」の解説

大坂町鑑
おおさかまちかがみ

解説 宝暦六年刊「万代大坂町鑑」一冊・宝暦五年序・小川愛道著(版本大阪府立中之島図書館、略称宝暦町鑑)、天保一三年刊「増補大坂町鑑」一冊・小川愛道著・楠里亭其楽(版本中之島図書館、略称天保町鑑)、明治三年刊「増補大阪町鑑」(版本大阪城天守閣)の三種がある。いずれも町名・筋名・橋名・川名およびその異名などをいろは分けにし、所在地を簡略に記す。追加として天王寺木津難波三村を付す。

活字本 「大坂町鑑集成」(昭和五一年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大坂町鑑」の意味・わかりやすい解説

大坂町鑑
おおさかまちかがみ

江戸時代の大坂三郷(さんごう)における町、堀川、橋について、いろは別に分類し、その位置を示した書物。袖珍本(しゅうちんぼん)。町には北、南、天満(てんま)三郷の別を付し、また異名などを符牒(ふちょう)で示している。最初は1756年(宝暦6)に刊行された小川愛道(あいどう)編著『万代大坂町鑑』(板元(はんもと)柏原屋(かしはらや)清右衛門)で、1842年(天保13)楠里亭其楽(なんりていきらく)による増補改訂版(板元柏原屋清右衛門)が出され、さらに70年(明治3)にも『増補大坂町鑑』(板元豊田屋宇左衛門)が刊行されている。なお1869年に三郷が廃され、東西南北四大組となったため、70年版にはその別を記す。

[脇田 修]

『有坂隆道・藤本篤編『大坂町鑑集成』(1976・清文堂出版)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android