日本大百科全書(ニッポニカ) 「大和田(大阪市)」の意味・わかりやすい解説 大和田(大阪市)おおわだ 大阪市西淀川区(にしよどがわく)の中央部の地区。神崎(かんざき)川と大野川(現在は埋立て。大野川緑陰道路)に囲まれた砂州からなる。平安時代末期このあたりは海口で舟運の地でもあった。中世、石山戦争には出城が設けられた。近世初期には新田開発が進み、漁業も盛んで「大和田の鯉つかみ(おおわだのこいつかみ)」(『摂津名所図会』)で知られた。1905年(明治38)阪神電鉄本線、1924年(大正13)同西大阪線(現、阪神なんば線)が通じ、一帯には工場と住宅が進出した。現在は阪神工業地帯の一部となっている。阪神高速道路神戸線の大和田出入口がある。[位野木壽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例