大和伝(読み)やまとでん

精選版 日本国語大辞典 「大和伝」の意味・読み・例文・類語

やまと‐でん【大和伝】

〘名〙 日本刀作風の一つ。大和国奈良県各地刀工またはその流儀によって作られた刀剣に見られる様式大和には千手院当麻(たいま)、尻懸(しっかけ)手掻(てがい)、保昌(ほうしょう)の五派があり、その源流奈良時代の刀工天国(あまくに)にあるといわれるが、いずれも鎌倉期に栄えている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の大和伝の言及

【大和物】より

…大和国に在住した刀工によって作られた刀剣の総称。古代から政治・経済・文化の中心地として栄えた大和国には刀鍛冶も多く,山城,美濃,相州,備前とともに大きな生産地であり,大和伝といわれる特色ある作風を展開した。国都のおかれた奈良時代から,大和には当然刀鍛冶が存在していたと考えられるが,確実に大和物と指摘できる遺品はない。…

※「大和伝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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