大利根町(読み)おおとねまち

日本歴史地名大系 「大利根町」の解説

大利根町
おおとねまち

面積:二四・四七平方キロ

北は利根川を隔てて北川辺きたかわべ町・茨城県古河市、西と南は加須かぞ市、東は北葛飾郡栗橋くりはし町と接する。関東造盆地運動の中央部にあたり、利根川水系の河川が乱流し、水害が多発した地域である(現在多く残る水塚はその一つの現れである)。そのため、古代・中世の歴史を伝える遺跡が少ない。当時は、栗橋町との境界部を利根川が流れ、武蔵国と下総国の国境をなしていたものと思われる。また、町域の北西から南東に向かって浅間あさま川が流れていたが、聖護院門跡道興が文明一八年(一四八六)に渡河しており、和歌を残している(「廻国雑記」同年六月六日条)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報